これとは別の状況で選択型質問パターンを活用するケースを考えますと、例えば先方からの返答でこちらが提案した商品の見積価格が「高い」(expensive)とだけ伝えられたとします。これだけでは相手が検討する余地もないくらい高いと思っているのか、それとも少し値下げすれば検討してもらえるレベルなのか分かりません。これについてもう少し「探りを入れる」ために、下のように選択型確認質問を使うこともできます。
Could you please tell me which best describes your thoughts
on our offered price?
1. It is too expensive so that you have no way of considering
purchasing it.
2. It is more expensive than what others have proposed.
3. It may be possible for you to reconsider if we provide you with
a special 10 to 15% discount.
4. You have other thoughts I didn’t mention above.
上の質問について何らかの回答を得ることができれば、次にとるべきアクション(値引きして再提案するか撤退するか)がより明確になるかもしれません。
7.5. まとめ
この章の初めにも考えましたように、海外のカウンターパートから送られてくる情報をコントロールすることはできません。従って、受け取った情報がよく理解できないことは起きて当然なのです。ましてやコミュニケーションをとる相手が自分とは異なる文化や習慣を持つ人であれば、なおさらのことです。分からない情報は、自分の解釈に頼らずに理解することができるまでアクションを小まめにとることが仕事をよりスムースに進めていくポイントになります。ここでご紹介しました3つの確認質問パターンを有効に活用していきましょう。