更なる金融緩和の持つ意味とは…

 

昨日の日銀金融政策決定会合で日銀は、2%の物価上昇率目標を導入し、無制限金融緩和に踏み切ることを正式に決定しました。これから日銀は政府の思案通り、より一層積極的な金融緩和を行うことになりそうです。「アベノミクス」がいよいよフル回転する準備が整ったということでしょうか。

 

実はここ2日程、Facebook を通じて友人とこの件についてやり取りをしていました。そんな中、この「アベノミクス」について理解されていないことや、今後我々が注意すべきことで、あまりしっかり認識されていないことがあるのに気づきましたので、今回はそれらについて、です。(以下は友人とのやりとりの抜粋です。)

 

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まず、「アベノミクス」についてですが、これがカバーしている範囲は、政府の財政・金融政策(市場に投入する自国のお金の量のコントロールの仕方)です。当然為替や物価(インフレ、デフレ)に大きな影響を及ぼすものですが、やっていること、カバーしていることはこれだけです。

 

国民の生活に影響を与える経済政策、(例えば規制緩和、古い体制を改める、成長産業を支援するなど)は「アベノミクス」ではカバーしていません。昔から必要とされている今の経済環境に合った「構造改革」の実施には何も触れていません。

 

    鍵を握るのは、やはり成長戦略です
    鍵を握るのは、やはり成長戦略です

 

今の日本の「失われた20年」から脱却するには、「構造改革」よりも、まず財政・金融政策が先だ、という意見もあるかもしれません。でも、これだけやっていても、短期的な効果は出るかもしれないけれど、中・長期的には何も変わりません。やはり「構造改革」は絶対に必要です。

 

もちろん自民党も、財政・金融政策だけですべてがうまくいくとは思っていません。大規模な金融緩和を実施しつつ、「成長戦略」を実施・展開する必要があるといっています。

 

これから我々にとって最も必要なことは、「成長戦略」=「構造改革+α」でなければならない、という強い意志を持って政府のやることを監視することだと思います。

 

「アベノミクス」を本格的に実施する方向となった今、「構造改革」に成功しなければ、日本の財政は本当に破綻の危機に直面するでしょう。(去年ギリシャやイタリヤなどで話題になった、デフォルト、というやつです。)日本は、必要な改革を確実に進めているから、莫大な借金を抱えていても継続して成長できると世界市場が認めれば、成功です。でも、もし認められなければ、日本の国債金利は一気に跳ね上がり、日本円はその価値を大幅に失ってしまうでしょう。

 

「アベノミクス」の実施はこのようなリスクを抱えているものだと皆が理解する必要があります。金融緩和の実施に、ちゃんとした「成長戦略」の展開が伴わなければ、アウト、なのです。

 

この政策、確かに大変大きなリスクはあることに変わりはありませんが、「成長戦略」さえしっかり実施できれば上手くいくはずです。今後はやはり、ここが焦点になると思います。

 

(おわり)

 

 

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