何もしなければ、その「つけ」は必ず…

 

以前このブログで韓国の経済情勢について少し触れました。

 

韓国は国の政策として大企業優先の輸出産業を発展させ、見事にアジア金融危機から脱し、成長を遂げました。その一方、内需拡大、そして中小企業へのサポートを後回しにし続けたため、国内経済の底上げはできず、結果として経済格差が生まれ、人々の生活に歪みを作り出しました。

 

昨年末大統領選が行われ、新しく選出された大統領がこうした国内の問題に目を向けることが期待されている中、韓国は今急激なウォン高に見舞われています。下のチャートは過去6か月のウォンの対円為替レートの推移です。去年の8月と比べると、約30%もウォン高になっています。

 

         直近6か月の韓国ウォン・日本円為替レートの推移
         直近6か月の韓国ウォン・日本円為替レートの推移

 

以前のブログでもお伝えしました通り、韓国の主要産業は商品を海外に販売する輸出産業です。自国の通貨が急激に高くなると、大きな影響を及ぼしてしまうのは言うまでもない事です。もしこのウォン高が、先日まで続いた日本円高のような状態で続くようなことになると、韓国経済は大変苦しいことになるでしょう。

 

為替が安定していて経済情勢が比較的よい時に改革をし、国内経済の体力増強を進めていれば…、と今思うのは当たり前ですね。経済的に体力があるうちに、多少痛みを伴っても必要な改革をしなければ、必ずその「つけ」はまわってきます。

 

誰にとっても、これはよい教訓だと思います。

 

(ところでロイターは、焦点:「アベノミクス」による円安、韓国経済に恩恵もで、ウォン高は、韓国経済の強化につながる可能性を示唆する記事を出しています。このような情勢になってしまった以上、今となっては韓国がこの先成長を遂げるには、輸出主導経済モデルから内需型産業の強化へのシフトするしかないというのが正直なところだと思います。既にウォン高になってしまった状態で、このようなシフトを行うとなると、大きな混乱を招く可能性があることも頭の片隅に置いておくべきだと思います。)

 

 

(おわり)

 

 

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