効率化の罠(その3)

注意: 今日のブログ、いつもよりも長いです。宜しくお付き合いください!

 

 

それではどうしたら「効率化の罠」から抜け出すことができるのかが、今回のブログのテーマです。

 

前回のブログでもお伝えしましたように、日本の多くの企業は現在「効率化の罠」に近い状態に陥っています。(今巷では、日本を代表する企業が続々と業績の下方修正を発表するニュースが飛び交っていますが… 関連ニュース1) もちろん具体的な状況については個々の企業によって異なるでしょう。またこうした企業では、「自分たちの場合は、他の会社と違って色々な要素が複雑に絡み合っているから、そう簡単に抜け出す手立てが見つからない…」といった妙なコンセンサスがとれているところが多いようです。どの企業も特別だということは理解しますが、何もしなかったらその特別な存在が消えて無くなってしまうのを待つばかりです。

 

「効率化の罠」から抜け出す手立てを、シンプルに考えていきましょう。

 

 

 

【策1:コストにフォーカス】

そもそも、グローバル化という世界のビジネス環境の変化(急降下の線)に乗ることができず、コスト面で競合力がなくなってしまったわけですから、この変化の恩恵をフルに受けられるようにすれば、コスト面での競合力は戻ります。(上の図参照)

 

答えはとてもシンプルですが、達成への道はとても険しい道です。なぜなら後追いの立場では、まず遅れの原因となった急降下の線に乗るための変化を企業内で起こし、確実に成功さなければなりません。さらにそれと同時進行で、競合相手がその後常々行っている効率化の活動によって得られた削減分(なだらかな線)の効率化も行わなければ追いつかないからです。これがどれだけのパワーが必要かを想像するのは、それ程難しい事ではないと思います。もちろん上の図では、緑の線をサッと下に引いて青のコストリーダー線につなげるだけで、できることですけど…。

 

【策2:付加価値にフォーカス】

上にお伝えした活動で得られる結果は、コストで再び競合相手と肩を並べられるようになることです。これと別のアプローチもあります。コスト削減で競争力をつけることにフォーカスするよりも、商品1ユニット当たりの付加価値を高め、コストが高いままでもこれまで以上に高い需要を得るアプローチです。(下の図参照)

 

 

 

これは提供する商品の需要曲線自体を上にシフトしてしまう方法です。これに成功するということは、市場は価格が高くてもこの商品に付加価値(Added Value)を見出し選択していることになりますので、競合商品との間で明確な差別化が確立している商品になったことになります。(上の図の赤い曲線

 

これも一つ目の「コストにフォーカス」と同様に解決策自体は大変シンプルですが、いざこれを国内市場だけでなく、対象となる海外の市場においても達成するとなると、策1よりもはるかに険しい道を進まなければならないことは想像できると思います。

 

「効率化の罠」からの抜け出し方としては、上にお伝えした2つの策のどちらかを選択する(またはどちらかに重きを置く)ことが基本となります。シンプル過ぎると思われるかもしれませんが、この選択が活動の軸にならなければ成功しないでしょう。どちらを選ぶにしろ、ポイントとなるのは対象となる国内外の市場や顧客をどこまで真ん中に置いて、商品を提供するための活動ができるかだと思います。(「良い商品を提供すればきっと売れる」をいつまでもすがるように信じるよりも、「売れる商品がよい商品だ」という現実的な感覚を取り戻すことが何よりも必要だと思います。)

 

何をするにせよ、現在、そしてこれからのビジネス環境において成長するには、企業・組織レベルで、そして個人レベルでも、ビジネスをグローバル化することで得られる恩恵をフルに得られる環境(中途半端ではなく、フルで得られる環境)にすることが必要不可欠です。

 

いかに従来の「内々のメンバーで固める文化」から「よそ者を大いに巻き込む文化」に転換し、上手く機能させる体質を築くことが、「効率化の罠」から抜け出すためにクリアしなければならない最初のハードルだと思います。

 

トレースグローブマネジメントは、そうした企業、組織、個人の方々のサポートを致します。

 

 

(おわり)

 

 

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