【問】 下の数値の平均値を求めなさい・・・

 

先週の土曜日(1020日)の夜、「NHKスペシャル ‐ シリーズ日本新生 ”国際人”がニッポンを救う」という番組を見ました。(番組HP) ビジネスの世界で国際化が進む中、日本人は多様化する環境で活躍するために必要なスキルに乏しいとされています。何が問題でそうなのかを、一般の市民を交えて討論するといった企画でした。

 

国際化に対応できていない日本の状況を、今の教育のあり方、会社・企業の仕組みのあり方、人々(特に若年層vs.経営者)が持っているマインドなどの観点からこの問題にスポットを当てていました。先週までブログに書いていた内容と重なる部分もあると思いましたので、見ることにしました。なかなか面白い番組だったと思います。

 

 

     ざっくりとですが、こんな感じでしょうか・・
     ざっくりとですが、こんな感じでしょうか・・

 

さて今回のブログは、この番組に出演していた方(名前は忘れました、教育分野の大学教授?)が、番組で話した例え話が大変意味深いと思いましたので、ご紹介します。下の引用は正確ではないですが、大体こんなことを話されました。

 

「今の日本人(主に学生?)は、平均を正しい公式を使ってもとめることができる人は90%以上の割合でいます。しかし、なぜ平均値をもとめることが必要なのか? 又、平均値だけでは分からないことは何か? といった質問にちゃんと答えられる人は30%ほどしかいないのです…」

 

この方は上の例え話を用い、今の教育は○か×かがはっきり判断できるものだけにフォーカスが行き過ぎていて、オープンエンドな質問に取り組む訓練ができていないことを指摘していました。オーブンエンドな質問に向き合うスキルを持つことこそ、今の国際化・多様化が進む社会で最も必要なのに、と。

 

日本人は、たとえどんなに難しい問題でも、正しく取り組めば答えがはっきり出るものに対してはめっぽう強いけれど、「正解」が存在しないオープンエンドな問題には甚だしく弱い、ということでしょうか。

 

いつの時代でも、一度世の中に出てしまえば、何においても確固たる「正解」が存在する事柄などほとんどないのは変わりません。現在のように国際化が進む環境では、この「オープンエンド性」にさらに拍車がかかっていることは当たり前です。

 

誰もが承知のはずなのに、大きな問題のまま放置されていることに、改めて事の重大さを思いました。 (もちろん、国内では未だに昔ながらの『勝ち組路線』 ―いい成績をとって、いい大学に入れば、安定した仕事に就け、いい暮らしができて安心だ― の考え方が、現実として受け止められています。何がどのように「安心」なのかよく分かりませんが…。)

 

この番組でもう一つ面白いと思ったのは、海外に留学する日本人大学生が減少していることについての議論での、空気の変わり方でした。初めは、「今の若者は内向きで、外に出たがらない、リスクを負うことしない…」といった大学生に対する批判意見が圧倒的に多かったのですが、就職活動を行う大学生に対し、企業側が、在学中ずっと国内にいて「通常の流れ」で「通常の経歴」を持つ学生ではないと、二の足を踏む傾向にあることが紹介されると、先ほどまでの学生批判が嘘のようにかき消され、一気に企業の姿勢を問う流れになってしまったのが大変印象的でした。

 

結局問題なのは、ある特定の個人やグループではなく、皆が平等に変化に対応できていないから、なんですね。

 

(おわり)

 

 

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