突然の質問に…

(注: 今回のブログ、内容が少々固めです。宜しくお付き合いください。)

 

 

例えば今から百数十年前の世界は、経済の工業化はまだ世界の一部の地域の一部の業界にしか広まっていませんでした。この頃は世界人口のおよそ8割が農業に関わりを持っていた時代だったとのことです。

 

この8割の人々が全てフルタイムで農作業を行っていたのではなかったようで、その割合はわずかながらも、中には農作業で使う道具を製造・修理をすることで生業を立てていた人たちも存在しました。産業化が進んでいないため、作業は全て手作業(ハンドメイド)です。そこで働く職人たちは、昔ながらの製法を重んじながらも、工夫を凝らし改良を重ねながら、より丈夫で使い勝手の良い道具を作っていたことを想像するのはそれほど難しくないと思います。

 

さて、20世紀に入ると、何世紀にも亘り続いた農業中心の社会も終焉の時を迎えることになります。機械化の波が押し寄せたからです。人々の食料を賄うのに8割の人口を投入することが必要だったのが、機械化によりそのほとんどが必要なくなりました。(8割から2割になったという説もあります。)仕事がなくなった人々はこの新しい時代の流れに翻弄されながらも、これまでとは全く違う「生きる術」見出していきました。当然この変化は、作業用の道具を作っていた職人たちにも影響を及ぼします。彼らの製品をどんなに改良しても、機械化された道具にはかないません。彼らが長年培ってきた技術やノウハウは、一瞬にして不要の物になってしまいました。

 

 

  今は機械1台、昔は何人動員していたのでしょう…
  今は機械1台、昔は何人動員していたのでしょう…

 

 

上はいわゆるIndustrial Revolution(産業革命)が人々に強いた生活スタイルの大転換を、極めて簡単に(そして非常に抽象的に)表したものです。産業革命がもたらした機械化・工業化の流れは、世界の多くの国において必然として積極的に受け入れられました。日本においても同様です。確かにこれは時代の流れでしたが、実際にこの変化に直面しなければならなかった人々のことを考えると、それは決して楽なことではなかったでしょう。(良い、悪い、の判断は別として、この時代の国の指導者たちは、現在のように世論を気にすることなく、なかば強引に変化を推し進めていった経緯もありますが…。)

 

今の日本の経済を顧みると、百年程前に先人たちが経験したような変化が必要な時になっているように思えます。農作業用の道具を作ってきた職人たちが直面した状況とまではいかないものの、それに似た環境にいる人たちが少なからず存在しているのも事実です。(例えば、先日のブログでお伝えした効率化の罠にはまってしまった企業や組織。)

 

日々深化し続ける情報化・国際化は日本だけでなく、世界中の様々な分野において大きなインパクトをもたらしています。これからはこの時代の流れをいち早く前向きに受け入れ、自らの強みになるようにしていきながら、希望ある未来の形を各々の手で築き上げていくことが必要だと思います。

 

 

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なぜ今回のブログでこんな論評のようなことを書いたかと言いますと、先日ご来訪頂いた方が突然された質問に答えた内容がどういう意味があったのかを、再確認したくなったからです。どんな質問だったかと言いますと…

 

「日本の明るい未来のために、今私たちに必要なことは何でしょう?」

 

でした。 全く想定していなかった質問です。なぜ突然このようなスケールの大きなことを…、と思ってお相手の表情を伺うと、先方は至って真剣です。ならばちゃんとお答えしなければと思い、考えた末、次のようにお答えしました。

 

「現状を変える勇気を持つことだと思います。変化は不安をもたらしますし、誰にとっても嫌なものです。でも今のままでは、日本の将来は明るいとは言えないのが現状です(参考資料)。現在の固定観念にとらわれず、世界全体を視野に入れながら現状を変えていくことが日本の明るい未来につながると思います。」

 

この後、トレースグローブマネジメントは、こうした変化を勇気を持って推し進める方々のお手伝いをするために…、と事業の説明をしたように思います。

 

この質問、皆さんならどう答えますか?

 

(おわり)

 

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