本物の凄み…

先日ひょんなことで頂いたチケットを手に、上野にある東京都美術館に赴きました。今東京美術館では、当美術館のリニューアル記念企画として、「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」が開催されています。(といっても、来週の月曜日で終わってしまうのですが。)

 

今回の展示イベントの最大の目玉は、フェルメール作の「真珠の耳飾りの少女」です。学校の教科書にも載っている大変有名な作品です。タイトルは知らなくても、この絵を見れば、「あっ、それ見たことある。」と誰もが言う、世界で最も有名な絵画の1つではないでしょうか。

 

私は絵画を鑑賞したり、芸術に触れたりすることは比較的好きな人間ですが、この「真珠の耳飾りの少女」に強い思い入れがあった訳ではありません。たまたま手に入ったチケットがあるので、じゃあせっかくだから行ってみるか…、くらいの気分でした。

 

 

Johannes Vermeer - Girl with a Pearl Earring
Johannes Vermeer - Girl with a Pearl Earring

 

それで本物を目の前に見たのですが…。

 

何よりも驚いたのは、実物は上の写真とは全く印象が異なっていたことでした。実物は写真よりも少女の血色がよくありません。だから余計にリアル感があるのです。本当にそこに生身の人間の「少女」が座っている感じがしました。また、顔の表情ですが、実物はもっと複雑でした。写真では微笑んでいるようにしか見えなかったのですが、本物は決して微笑んでいるだけではないように感じました。あの絵で捉えた表情の直後、この少女が泣き出したり、怒りだしたりしたとしても、全く不思議ではないような、本当に微妙な表情でした。何か絵画以上のものを見ているような、見ていて居心地が悪くなると言ったら大袈裟かもしれませんが、それくらいぞくぞくするものを感じました。

 

この他に展示されていた作品もすばらしかったのですが、写真と実物のギャップをここまで感じたのは、この作品だけでした。なぜこんな感覚を持ったのでしょうか?単に、期待を膨らませ、長い間辛抱して並んでようやく見たものだから、私の脳が特別な反応をしただけなのでしょうか。それとも、よくすばらしい作品には神が宿る、または描いたのは作者本人ではなく、作者の体を通して神が描くと言われますが、これが「神業」ということなのでしょうか。

 

いずれにせよ、今回の経験でやはり本物には本物にしか醸し出せない凄味があることを改めて認識しました。いつの時代でも、そしてどんなに技術が進化しても、これは変わらないものなのですね。

 

(おわり)

 

ブログ:Anything Goes 掲載中  

反響が大きかったブログを厳選しました!

情報収集の場として活用ください。

トレースグローブマネジメントの

facebook ページです。(ロゴをクリック)

  最近のつぶやきから…

   ( twilog へ移動 )