海外進出の必然性について

先日インターネットを通し、この表題についての質問・相談を頂きました。お相手は国内にて中小企業を切り盛りされているビジネスパーソンです。

 

意見交換させて頂いた内容の一部をこのブログでシェアしたいとお願いしたところ、快諾頂きましたので、下にご紹介します。

 

 

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【Question】

こんにちは。今の日本の経済状況と今後を考えると、日本でのビジネス展開はとても厳しいと感じてしまいます。海外に目を向けることは必然と思いますがどう感じていますか?

 

 

【Inputs from TraceGlobe Management】

海外に目を向けることも、必然だと思います。海外に目を向けること「が」ではなく、「も」です。

 

日本は、これから数十年先も、引き続き世界で最も大きな市場を持つ国の1つとなりますが、人口が減少し続けている中、今後大きく成長・拡大するとは考えにくいですね。では海外の市場はどうかというと、欧州での金融危機等の影響も出ていますが、中長期的に見れば日本よりも成長する余地がある地域はたくさんあると思います。しかしその一方で、海外市場での競争は、日本よりも激しくなることを念頭に入れておく必要があると思います。

 

どこの市場をターゲットするにせよ、提供する商品がその地域で「新しい価値」を創出できるかどうかが最大のポイントになるのではないでしょうか。当然この「新しい価値」は、売る側ではなく、買う側が感じるものでなければなりません。海外への進出で最も大きなチャレンジとなるのは、いかにそこに住む顧客が「いいね!」と思う価値を誰よりも早く把握し、提供できるようになるかです。(そのために英語力や異文化間のコミュニケーション力が必要となるのは、言うまでもありません。) 

 

おっしゃる通り、今の日本の経済状況は厳しいですが、私は海外だけでなく、日本においてもまだまだ「新しい価値」を創出する余地があると考える人間です。どこの場所に住んでいても、そこで生活する人の価値観や生活スタイルは変わり続けるものですから、そうした変化を敏感にキャッチできればチャンスは常に存在すると思います。今でも多くの海外企業が日本は魅力的だと思っているのは、日本でもこうしたチャンスがあると感じているからだと思います。

 

今、世界ではほとんどのビジネス分野において、これまでのやり方や常識が通用しない状態になってしまいました。世界中でとてつもない変化が同時に起きているのです。(だから世界的な規模で経済がおかしくなっているのですが…)日本の企業の多くは、たとえこのことに気づいていても、次に打つ手を見出せない状態に陥っています。日本が経済大国だったころのメンタリティーはもう通用しないのに、まだその考えから抜け出せない感じです。

 

「新しい価値」を見出すのに、必ずしも莫大な投資は必要ありません。ご自身が提供する商品が今どこの市場で「いいね!」と言われているのか、またその商品のどの部分に人々が価値を抱いているのか、そして商品を(又は顧客に対するメッセージを)どのように改善すればターゲット市場によりマッチした商品になるのか。まずこうした事柄について、じっくり考えることが必要だと思います。ただ海外へ事業を広げることだけを考えても、中身が伴わなければ競争に勝てないのは明らかですから。

 

これらを吟味した結果、海外に目を向ける必要があると判断したら、その道を進んでいけばよいと思います。また、国内市場に「新しい価値」を築き上げる方が得策であると判断したならば、国内にフォーカスするのも決して悪いことではありません。何より重要なことは、ビジネスを展開する上で、活動領域を国や地域などで区切らずに、広い視野を持ち続けることだと思います。

 

 

(おわり)

 

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