「予測不能」がもたらすもの

先日、家族ぐるみでお付き合いしている友人夫婦と、山梨へ日帰り旅行に行きました。ご主人の誕生日のお祝いを兼ねた旅行で、目的地は色々ありましたが、そのうちの一つが富士急ハイランドでした。(ご主人は大のジェットコースター好きですので…)

 

私にとって、ジェットコースターに乗るのは十年以上ぶりのことでした。前回乗った時、あまり良い体験をしなかったので、果たして大丈夫なのか本当に不安でした。しかし、ここまで来てしまった以上もう後には引けない、といった悲壮的な決意で挑みました。

 

最初に乗ったのは「FUJIYAMA」というコースター。並んで待つ通路にコースの説明書きがあり、それを読めば読むほど後悔の気持ちが強くなりました。出だしの急降下の落差がなんと70mもあり、最高速度が130㎞という日常では想像できない状況におかれるのです。自分の番が来たときは、本当に逃げ出したい気持ちでした。

 

乗った結果はと言いますと、少し歳をとって肝が据わったのか、それとも単に鈍くなったのか、スリルを味わいながらも大変エンジョイできました。これで気をよくした私は、コースター好きのご主人に誘われるがまま、次の列に並びました。

 

 

 前を見れば、予測はできるけど…
 前を見れば、予測はできるけど…

 

この「ええじゃないか」というコースター…。経験されたことがある方はよく分かると思いますが、まず座席に床がなく、座っても両足が宙に浮いた状態になります。また、その座席が走行中、縦に360度回転します。スタートは後ろ向きでゆっくり斜面を登り、そして急降下するときは座席が180度回転して逆さまになり、頭から落下してゆきます。(もの凄い落差のバックドロップを受ける感じと言えばわかるでしょうか。)その後も座席は回転するは、コースター自体も猛スピードでアップダウンを繰り返すはで…、ものすごい迫力でした。

 

「ええじゃないか」もとてもエンジョイできました。しかし、最初に乗った「FUJIYAMA」とは比較にならないくらいの、スリルと恐怖も味わいました。急降下の落差やスピードは「FUJIYAMA」の方が勝っていたのに、なぜなのか…。一緒に乗ったご主人とあれこれ考えた結果、一つの結論に達しました。それは、現状の把握とこれから起きることの予測が出来るか否か、の違いでした。

 

最初に乗ったコースターは、座席が進行方向に向かって固定されている、「普通の」コースターです。凄い落差やスピードのスリルは味わえますが、前を見ればコースが分かるので、これから何が起きるのかが予測でき、ある程度準備することもできます。一方「ええじゃないか」は、それが全くできません。進むコースとは独立して座席が回転するので、視界が全く定まりません。今何が起きているのか、そしてこれから何が起きるのかが全く分からないのです。

 

この「予測不能」という状態が、これまでジェットコースターで味わったことのないスリルと恐怖をもたらすのだと理解しました。

 

国や文化を跨いだビジネスコミュニケーションでも、この「予測不能」な現象は起きます。常識や価値観が異なる人が相手ですので、当然と言えば当然です。自分が伝えたことが、意図したこととは全く違う形で受け取られ、大きな問題に発展してしまうといったことは、それほど珍しくありません。幸い、このような国際間のビジネスコミュニケーションにおいては、だれでも「予測不能」を「予測可能」に変えるスキルを身につけることができます。

 

一方、「ええじゃないか」のようなコースターを「予測可能」にするスキルについては、残念ながらトレースグローブマネジメントでは提供しておりませんのでご了承ください…。

 

 

(おわり)

 

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